Machintoshと俺

いつからだったか、父親の仕事の関係で、家に置かれた最初のpersomal computerは、Macintoshだった。
クリーム色のプラスチックの外装に、虹色のリンゴマーク。
暫くしてiMacという衝撃が発表され、新しいもの好きな父親がそれを手にとり、中学生になった頃だったか、俺はお下がりになったそのMacintoshを手に入れた。


このMac、今もそうであるように、電源ボタンを入れるとMac独特の起動音が鳴り、立ち上がる。

自分専用のPCを手に入れた興奮と満足が、この起動音を聞く度に感じられたのを思い出す。

当時のMacはよく止まった。恐るべき爆弾マークを表示して、クラッシュを宣言するMac。

またテンパりやがった!なんて思いながら、再起動をすることもしばしば。

当時、Macで何をしていたかといえば、もっぱら3DCG製作にハマっていた。

世にCGが出始め、これは凄い!と興味を持っていたところに、"Shade"と呼ばれるソフトを手に入れ、CG製作にチャレンジした。技術と忍耐がいるものの、自分がイメージするものを0から作り出せる様がやっていて面白かった。
最終工程に"レンダリング"という作業があって、作りあげたイメージを計算処理をして出力する。写真で言えば現像にあたる箇所になるけど、これにまた時間がかかる。一晩かかるものもあれば、数日に渡ることもあった。
でも、出来上がりを待つ楽しさもあったな。

そして作業中、たまにMacがテンパることでやったことが水の泡になることもあった。あれには泣けた。

驚きと楽しみと怒りに満ちていた当時のMac。時は経ち、いま使っているのもMacだ。
この先も当分、自宅のPCはMacだろう。


スティーブジョブズがこの世を去ったというニュースが今日流れた。



彼がいなくなり、Macがどう変わっていくのかは、今後を待たなければいけない。
願わくば、これからも驚きと楽しみ (怒りは最小限にしてもらって) 、そして長く使い続けられるプロダクトを世に出し続けて欲しいな。


もう一つ。
スティーブジョブズといえば、以前の日記でも書いたように、スタンフォード大学のスピーチをはじめとした彼の言葉も有名。
Webで検索すれば多くの逸話が見れるし、名言集があるほどだ。
ジョブズが話す内容から、しばしば小説のアルケミストを思い出す。


ご冥福をお祈りします。

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