僕らのミライヘ逆回転

"みんなが幸せの株主になるの"



小さな町のレンタルビデオ店の店員として働く男マイクが、悪友ジェリーの不慮の自己で店のレンタルビデオを全て消されてしまうという騒動に巻き込まれる。
困った二人は、レンタルビデオを自分たちの手でリメイクし、窮地を凌ごうとする。
一方、ビデオ店のオーナーは市から店の取り壊しを勧告されており、市が要求する改装費も到底払えない。
問題を抱えるレンタルビデオ店は一体どうなってしまうのか、、

監督はエターナルサンシャインのミシェル・ゴンドリー。
あの映画は、、、(ry
んで、出演は悪友にジャック・ブラック、レンタル店員にモフ・デフ。
相変わらずジャックがはしゃいでいる。
彼自身そうだけど、ファンキーな役柄以外、演じた作品を見たことがない。
あ、エネミーオブアメリカではファンキーじゃなかったか。
まあとにかく、完成度が高い作品。

オーナー語るに、一世を風靡したジャズピアニスト、ファッツ・ ウォーラーが暮らしていた家が、経営するレンタルビデオ店であり、ジャズはこの町で生まれたという伝説があり、ストーリーもそれが軸となっている。
しかしなんといっても目玉はあの手この手でリメイクする作品だ。
ゴーストバスターから始まり、ラッシュアワー、キングコング、メンインブラック、ライオンキングと、様々な映画を手作り感100%でリメイクしている。
中でもロボコップのハンドメイド感がたまらない。網が良い。

実はちょっとメッセージ性があって、マイクとジェリーが喧嘩した時、なぜこの町にいるのかといった話になる。
マイクは町の人がいいからだと言うが、ジェリーは町のことを底なし沼と揶揄する。
この町のどこがそんなに良いのか、みんながここにいるのは他に行くところが無いからだと。
もっと野心を持てと言い放ち、外の世界を主張する。
また、経営難にあえぐオーナーは、仕事で成功した旧友から知恵をもらい、やり方を一新しようとする。
ビデオをDVDにしたり、お客のニーズを知り、作品のジャンルをもっと絞ろうと。
しかし、結局ジェリーは町にいるし、オーナーは店の取り壊しに同意する。
でも、町のみんなで作った自作映画は、町の人たちに受け入れられ、大成功をおさめる。

そこから感じることは、莫大な制作費をかけて作る娯楽作品への皮肉だったり、また、外の世界もいいけど、今いる場所も捨てたもんじゃないぜ、ということだ。
それは、エンディングを見れば分かるだろう。

そして作品をしめくくり、エンドロールで使用されている曲(ファッツ・ ウォーラーの曲?)がこのメッセージとマッチしている。
きっと、映画の余韻を楽しめる事うけあいだ。

ということで、最近疲れたという人に、少しだけハッピーになれるコメディ映画としておすすめ。

おすすめ度:85点

追加で、ジャック・ブラック出演作としてスクール・オブ・ロックもおすすめ。

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