閃光のハサウェイ

最新のガンダム映画を見たけどビックリするほど綺麗だなと。

人物や建物、風景、背景における動きまでどれもきちんと描かれていてアニメ風のリアリティという質感が伝わってくる。

原作は1989年から1990年に書かれた小説で、読んだことはなかったので薄ぼんやりとしか知らない状態だったので、登場人物がどういう人物なのかが物語の進行とともに分かってくるにつれ、言葉の空中戦の意味が、後から分かる、というのがある。そのためある程度設定を予め知っていると観ている側のストレスは軽減されると思う。

とはいえ久しぶりに観るガンダムは、なんというか言葉使いが独特でかつキザなシーンもあるので見ていてむず痒くなるというか、「なんやそれ」みたいになる。ここで距離を置くと一気に冷めるので、そこはぐっと堪えて世界観についていく、そういう瞬間はあった。

たまにそういう事を感じながらも、美しくもリアルな描写とスピード感のある戦闘シーンとで、中だるみなく時間はすぐ過ぎていく。

内容については触れないとしても、ガンダム作品は何らかのトラウマやコンプレックスを抱えている人物描写が多く、主人公であるハサウェイ・ノアもその一人。彼自身の弱み、というものが描かれていて、だからこそそこにドラマが生まれる、みたいな。

そのきっかけになっているのが「逆襲のシャア」になるのだけど、これまたこの流れで久しぶりに観てしまった。 1988年の映画というのが痺れる。(一緒に観ていた妻からは、ギュネイが潔癖だのシャアのマザコンオチだのやんやあるわけだけど、それもなんだか新鮮。)

閃光のハサウェイは3部作のようなので、早速次回作が待ち遠しいなー。

そんな雑感。

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