日本酒巡り

前回に続いて。
飛騨高山、飛騨牛のすきやき、焼き肉ランチ、飛騨牛寿司などグルメを取り揃えているが何と言っても日本酒の蔵本が多く揃っているのが良い。

奇遇な事に、旅行に行ったタイミングでは飛騨高山 酒造めぐりなるものが開催されていた。
これは市内にある6つの蔵本が週替わりで内部見学を催しているもので、このときは二木酒造さんを見学することができた。把握してなかったのでラッキーなイベント。

日本酒の蔵本巡りは福島は会津へ行った以来。会津も美味しい日本酒が多かったけど、今回の飛騨高山も負けていない。
ちなみに、震災後、当時気に入った会津清川がどうなったか検索したところ営業終了したように思えていたものの、最近また検索してみたら販売を再開しているようで嬉しい限り。(ただ、完全ではないみたい)

会津に比べて高山での日本酒巡りの良いポイントとしては市内徒歩圏内に蔵本が密集しているので、試飲のはしごが容易であること。
なので、調子に乗るとすぐに酔っぱらうので注意。

ではざっくりと以下振り返り。

宿泊先での一本。
電車内の広告でこの天領の宣伝があったこととで気になっていたので呑んでみるものの、好みではない。


船橋酒造さん。深山菊という日本酒が看板品らしい。

二本まで無料試飲。
看板メニューの深山菊、しぼりたて生酒と無濾過生原酒をいただく。
どちらもフルーティー、前者の方がより呑みやすく、後者の方が深みを感じる、的な味わいだったような。多分。美味しかった。

二件目。山車が看板酒の原田酒造さん。僕のテンションがこの日最も上がったのがここ。

200円でお猪口を購入すれば、ショーケースにある日本酒を一杯ずつ試飲OK。お猪口へ注ぐのはセルフサービス。
圧倒的正義。
こんなサービスは滅多に出会えないと思えるほどの大盤振る舞い。こんなの初めて。
蔵本の器のでかさに尊敬の意を抱きつつ、小躍りしながら全11種を試飲。(写真は12本あるけど1本は焼酎)
数ある中で気に入ったのは「山車 しぼりたて本生 花酵母造り」
旨味がしっかり味わえる美味しい一本で、自宅用に購入しようと思ったけど泣く泣く実家へのお土産にした。
あと山車 原酒も味わい深い。度数が20あり、商品紹介欄で提案されている通り、オンザロックという飲み方も楽しめる一本。
大満足な酒蔵。この一軒だけでも十分に楽しめるほど味も量もおすすめなスポット。
お陰で2軒目にして僕自身、良い具合に仕上がってしまい、もはやバカ舌となる。。


次、川尻酒造さん。
ここは古酒を取り扱うところで、最低3年は寝かせるそうだ。
古酒であるからこそ生産量は限られており、出回る数も決して多くないそう。
(公式HPによれば流通にはのせてないので、地元でしか呑めない模様)
味はというと古酒ならではの強烈かつ独特な味わい。
好きずきにが分かれる味だが、この味にハマったら他では物足りなくなってしまうんだろうなぁ。。
色味からもその違いがお分かりになることと思う。
3杯で400円だったか、古酒をこのお値段で試せるのは嬉しい限り。

次、二木酒造さん。
見学ツアーを開催中、ぞろぞろと中の様子を見させて頂くが、結局のところ目的は日本酒。

ここでは見学ツアーに1杯無料でついてきて、あとは好きなものを各いくらで、というスタイル。
つくづく2軒目に原田酒造を知ってしまったのがいけなかったのか、原田さんが基準になるともはやバラ売りは高いし億劫とすら感じてしまう。。いや豊富な種類をこうしてお得に試飲できるだけでもありがたいのに、慣れと酔いというのは恐ろしいもので、2種類試したのに味に記憶が無いのである。見学させていただいてこの失態。覚えていることといえば、笑いじょうご呑みたいな、高いなぁ(200円) というのが情けない。。


次、平田酒造さん。
ここは飛騨の華というお酒が看板酒。
英語でのプレートが用意されているほど、海外からの観光客を意識している現代加減も見え隠れする。
それもそのはず、この蔵本は 2014年にIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ、国際ワイン品評会)チャンピオン・サケ』を受賞した古酒『熟成古酒 飛騨の華 酔翁』を手がけているのである。
その試飲は華麗にスルーして、ご覧のラインナップを頂くことに。
すでにお察し頂いている通り、ここまでで18本試飲している僕のバカ舌は使い物にならず、試飲にかこつけただただ幸せな心地が広がるばかり。
なるほど試飲を楽しむ事と酒の味を楽しむ事はかくも異なるものか。
何事も程度が大事なんだなぁと思いながら、ニコニコが止まりません。

次、平瀬酒造さん。6軒目。
お楽しみは最後に待ってましたよ。
僕は純米系(特別、大吟醸含)のお酒が好きなんですけど、ここの久寿玉は僕好み。
バカ舌でも自分の好きな味は分かるもんですね。
ちなみに久寿玉の語源は、「薬玉」にあり、これを「久寿玉」に置き換えたものだとか。
おめでたい、邪気を払う、願いを宿す、という意味合いがあるようです。



最終的に、原田酒造の山車と平瀬酒造の久寿玉が気に入った結果に。

計28本を試飲した結果、途中から味がよく分からなくなったものの、すっかり高山が気に入りました。
朴葉味噌って美味しいものを知る事ができたし、美味しい日本酒も楽しめたし。

そんな飛騨高山の日本酒巡りでした。

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