フォースの覚醒(ネタバレあり)

"女は嘘を見抜く、いつだってな"

ようやくスターウォーズ エピソード7を見てきましたが、覚醒してましたねー。
何が覚醒しているかというとフォースがディズニープリンセスに覚醒しているんですねー。

今回の暗黒面はある意味フレンドリー。身近にありそうな問題。
家出した不良息子は彼なりに良心の呵責に悩んでいたらしく、不良になりきれない弱さと迷いに苦悩しているからか、仕事に失敗すると周囲にあたり上司の怒りに恐怖し荒れ狂い部下も避けるという人間味溢れる人物像。
不良の道を進み悪のステージに上るか、更生するのか、父親と対面して激しく揺れる不良息子。

そんな弱さに惑う息子がいたからこそこそか、ライオット・コントロール・ストームトルーパーのカッコよさがこの作品で妙に光る。
かつての仲間を前にして銃も装備も捨て、ライトセイバーを前にトンファーひとつでガチンコ勝負。
なにこの男気発揮。もう一度見たい。
誰かアメリカドラマでいう、アメフト部の練習がきつくてやめた元チームメートに激を飛ばすと例えていてうまいなぁと。
しかし結末は非常であっけないもので。。

とにかく、この作品はムダに人間味が散らばっている。
かつての面影をかろうじて残しつつも熟年夫婦な雰囲気を醸し出すハン・ソロとレイラ将軍だったり、出てくるストームトルーパーも人間味残る振る舞いをする。

覚醒するプリンセスはニュータイプよろしくミレニアムファルコンを自由に操るし、ジェダイの訓練受けてないのにカイロ・レンとは五角以上だし、そのカイロ・レンがあっさり仮面を脱ぐのに突っ込まずにはいられないし、レジスタンスはそもそも少数精鋭にもほどがすぎるぐらいの数で巨大な敵の本拠地に攻めていくし、トイレ掃除係だったはずのフィンの覚醒ぶりも群を抜いている。
全てはフォースの御力ということですね。

とにかくドル箱を引きずりだして現代的なヒューマニズムで包んだこの作品が今後どうなっていくのかは、話題が尽きなそうです。

そういえば劇中に見知った顔が出てきて思い出すのにうーんうーんと唸っていた人。
イスタンブールでガイドしてくれたアフメッドかー、でも何か違うなぁと思ってたその人は、ヒーローズでパックマン役を演じていたグレッグ・グランバーグだった。すっきり。今作で生存したのでパックマンはまだ次も続くのかしら。
この人、監督のJ・J・エイブラムスと幼なじみなんだってね。知らんかった。

コメント