引越ししました




すがすがしい秋晴れに澄み渡る青い空
公園と並木が連なる、緑に囲まれた街
親子が自転車で通り過ぎていく道
ベビーカーを押し公園へ向かう母親
セグウェイの隊列
駅前の交番にある焼け焦げた色で年季の入った周辺地図
街のシンボルであることを自負するかのようにそびえ立つロケット
元気で暖かで包容力のある癒しの家庭
焼きたてのパンとコーヒー



燃え上がるような夕焼け
近所の露天風呂での憩い
行きつけの店に響く好青年な店員と地元民達の楽しそうな笑い声
新鮮で旨味が凝縮された海の幸と、熱々の日本酒
夜空に輝く月と星々



例えばそうした当たり前の一日を過ごしたとして、これと同じ場面はもう巡ってこないと思うとしみじみする。


社会人になり初めて一人暮らしを始めた土地は、下町の狭い空間で育ったからこそ感じる、広い空と広い空間、街の灯りが少ないからこそ感じる輝く星空。
良くも悪くも、一人という時間と空間を堪能した土地。
一人が好きなんだなぁ、と気づかせてくれたのもこの土地のお陰。
もちろん、告白すれば人恋しい時もあったけれども。
20代の僕はここで育まれ、30代になり、今度は縁あって別の土地へ移ることになった。

これまでの場所からは遠ざかるけれど、それでも仕事でもプライベートでもそれぞれの縁が切れるわけでもなく、これからも続いていくことを感じると、当たり前ではあるんだけれど、少しの不思議と少しのワクワクを感じたりする。

ところで、今までは緑に囲まれた生活だったけど、新しい生活では海が近くなりました。
これまでの日常の中に海という要素はなかったので、ちょっと楽しみです。







コメント

コメントを投稿