サクラ

春は桜が舞い散る様に

夏は花火が瞬く様に

秋は輝く銀杏の葉が土へ還る様に

冬は雪の結晶が世界へ溶けてゆく様に

私は儚く生きてゆきたい

はじまりの桜が咲き誇り

はじまりの桜が散ってゆく

世界は儚く

等しく私もまた儚い

時がその意味を与えるのなら

奪い去るのもまた時なのだ

その時が訪れる瞬間

私は桜の花を眺めていたい



桜を見ているとそんなことを思うのです。

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