阿修羅ガール

"私は自分の存在を疑うことすら楽しんでいる"

阿修羅ガール (新潮文庫)

著・舞城王太郎

女子高生のアイコはクラスメイトの佐野とラブホテルでわちゃわちゃするのだが、その一件から事件が始まる。
最悪な経験をした翌日、憂鬱な気持ちでアイコが学校にいくと、何故か女子トイレで囲まれる始末。
「何で私いきなりシメられんの?」
わけもわからず囲まれるアイコであるが、佐野が行方不明であることを知る。
そこからアイコの恋だったり精神世界だったりアルマゲドンだったりグルグル魔人だったり訳が分からなくなって行くのだが。。

相変わらずのマイジョー節。

佐野との一件で自尊心を奪われたアイコに降り注ぐ事件が次から次へと湧いてくる。いや言うほど湧いてくるわけじゃないけど事件がほどよく起こるのだ。なんじゃそりゃ。
その一つがネットの掲示板で馬鹿が書き込んで馬鹿が実行する馬鹿事件なのだがなんだか規模が大きくて住んでいる調布は馬鹿のようにダウンタウンと化す。馬鹿は死んでも治らないならもういっそ死んでくれー。っていうか私をここから救い出してよプーヘルミー。
そんな馬鹿事件に巻き込まれながらもアイコは密かに想う陽治への恋心を止められない。
ああどうやってこの気持ちを伝えよう!シャスティンあなたならどうするの?
恋心でふわふわしながらアイコは陽治に助けを求める。私を助けてマイヒーロー。
そんなことやってるとグルグル魔人なんていう猟奇殺人事件の話が出てくる。
シャピーン。なんじゃそりゃ。
アイムプリティファッキンファーフロムOK。うん、そんな感じ。
シェチュネ〜。

マイジョー節の1割は再現できなのではないだろうか。多分。
あいかわらず蛇足で抽象で混沌で人間的で突発的に突き進んでいる。
あ、三島由紀夫賞受賞作品ですか。そーですか。

おすすめ度:75点

好きな人は煙か土か食い物もドウゾ。

コメント