ダーウィン・アワード

「あんたにダーウィン賞あげるわ」



サンフランシスコ市警のプロファイリングのプロ、マイケル・バロウスはある事件をきっかけに、職を追われる事になる。
そこで目をつけたのがダーウィン賞にノミネートされてしまうような愚かにも事件を起こす、あるいは死んでしまう人たちのプロファイリング。
その目的を果たすため、保険会社に見習いとして通うことになり、相棒テイラー、そして傍若無人な学生ドキュメンターの3人で送る珍道中が幕を開ける。

ダーウィン賞を知っているだろうか。
"愚かな行為により死亡する、もしくは生殖能力を無くすことによって自らの劣った遺伝子を抹消し、人類の進化に貢献した人に贈られる賞である"
という、ウソのようでいて半ば都市伝説的に存在する賞。
詳しくはwikiを見てもらいたいけど、もはや愚行を通り越して英雄のような輝きすら見えてしまう受賞者達。
そもそもダーウィン賞的に事件を起こしては保険金がおりる例により、保険会社は多額の損失を出しており、それを調査するというのが話の始まりでもあるのだが、その調査対象たるや他の追随を許さない猛者ばかり。
ある人は高層ビルの防弾ガラスの強度を証明しようとして、ガラスにタックルかまして落ちてしまうケースや、あるいは車の改造好きが高じて空軍から流れてきたジェットエンジンを搭載して星になったり、あるいはアルコールと薬にラリって友人にあらぬ形でトドメを刺してしまったりと。
ダーウィン賞のカーニバル。
これが実話かどうかは定かではない。
2007年には3リットルの酒を肛門から注入して急性アルコール中毒で死亡した男性のケースも発表されており、もはや全て実話なのかとすら思ってしまう。

人間が持つ自由は死に方にもあるということを教えてくれるこのダーウィン・アワード。
世の中は広い、、、

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