ミリオンダラー・ベイビー

「私は生きたいように生きた。その誇りを奪わないで。」



敏腕トレーナーと30を過ぎた女性ボクサーの戦いを描いた作品。

主な人物は、クリストファー・ロビン演じるジムのオーナー・ダンと、モーガン・フリーマン演じる、ダンの古き友人エディ、そしてヒラリー・スワン演じる女性ボクサーのマギーだ。
ダンとエディがいい掛け合いをしてくれる。ダンの行動や悩みを、あの深く濃い声で、エディが合いの手を出してくれる。ただの用務員ではないのだ。
そのことは、ダンとエディの過去にあった事件を知る事で、お互いの関係の深さを感じ取れる。
そのエディが見つけたマギー。
彼女の環境は貧しく、しかしそのためかハングリー精神的なものが感じられる。
ボクシングにかける情熱に無駄がない。
しかしマギーの家族が酷い。身内なのかと疑うぐらいの人物に描かれている。
その事がより一層、ダンとマギーの絆を鮮明にするんだけどね。
そのダンなのだが、マギーの母親の家を訪ねたとき、マギーを待っている姿が"ちょいワル"(古い?)
玄関外の手すりに腰掛けている姿だとか、庭の椅子に片足突っかけている姿だとか、あんなに決まったポーズを取れるトレーナーはいないだろうな。。
そんな事を思いつつも、やはり話の焦点はマギーの病室における、ダンとの"人生の選択"
動けない体となり、舌を切って自殺を図ろうとするまでに決意の固い、己の人生。

事故により植物人間状態になった人が何人いるかは知らない。
もしも自分がその中の一人になったとしたら。
行き続ける事を望むのだろうか。
マギーのように、誇りを以って終わらせるのだろうか。
もしくは絶望から、終わりを選択しようとするのだろうか。

スティーブ・ジョブスのスピーチを思い出す。

コメント

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