ニュースの天才

「怒ってる?」




大統領専用機にも常備される程の硬派な雑誌「ニュー・リパブリック」
その雑誌の花形記者であるスティーブン・グラスは、編集部の記事ネタ打ち合わせ会議ではいつも関心を引くネタを発表する。
ある日「ハッカー天国」という記事を載せるのだが、これが事の始まりのきっかけとなる。

注目を浴びるために。
その一言につきるのだろう。
過去41件中27件が捏造だったというグラスの記事。
しかも実話。伝統的な雑誌の記事であるからこそ、その影響は大きかったのかもしれない。
普段目にする数々の記事。しかしそれは、読者としては事実として受け止めている。
もしそこに捏造があったならば。
少なくともごまのすけは疑いの目を持って記事を読んだことはないし、それが事実だと思いながら読んでいる。
しかしそんな読者の意識に対して、この作品は一つ考えさせるきっかけになるのかもしれない。
もちろん一つ一つの記事を自身で裏づけを取る事は無いと思うが、注目を浴びることが目的の記者もいる。
その点意識する必要があって、必要であれば自身で調べる事が必要なのかもしれない。
しかし27件もの捏造を重ねたグラスも、それはそれで凄いものがあるね。。
取材ノートが落とし穴だという今回のケースだが、日本はどうなんだろう。

劇中の編集長と記者の関係も見所。
ケリー編集長はまさに理想の上司だろう。(イラク戦争により故人となる。)
しかしチャックが誤ってるとも思えない。
職場についてもちょっと考えさせられた。

スターウォーズのアナキン役でも有名なヘイデン・クリステンセン。
「海辺の海」でもそうだけど、影ある役柄がやっぱり合っている!

P.S.
こちらを読むと良いかもしれない。
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2004/12/shattered_glass.html

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