歓びを歌にのせて ~As it is in Heaven~

「音楽はそこにある」




幼少時代にいじめに遭い村から移った主人公ダニエルは、素晴らしい指揮の才能の持ち主。
大人になって成功を収めるも、心臓の病気を患い安静のため故郷に帰ることになる。
そこで出会ったのは、レナという女性と、レナのいる聖歌隊。
ひょんなことから聖歌隊の指揮を始めるのだが・・・

というお話。
レナは言うなれば、「博愛の天使」
好きな相手がコロコロ変わるが、優しく面倒見のいいキュートな女性。
そんなレナへの気持ちが、ダニエルを刺激する。
聖歌隊の面々も個性的で、商売人のおっさんや牧師の奥さん、嫉妬深い独身女性や夫の暴力に耐える主婦ガブリエラ、などなど、背景が様々。
この聖歌隊メンバーの衝突やメンバーそれぞれの背景など、とても見応えがある。

「私は、自分の人生を生きたと感じたい」と歌うガブリエラ。
夫の暴力から解放されるため、家を飛び出す。自分の人生を生きるため。

「人の心を開く音楽を創りたい」と夢を語るダニエル。
エンディングで、その夢を叶えた実感を覗かせる笑顔が。

それぞれのストーリーが繊細に描かれてて、味のある映画だった。
ダニエル役のミカエル・ニュクビストの演技がとても良く、自然に感情移入できた。
湖でのレナとのやり取りのシーンとか(笑) 
思わず「ええっ!?」 きっとダニエルと同じ心境です。
でも大事なのは、自分の正直な気持ちに気づいて、それを伝えることなんだね。
最後にダニエルはそれも教えてくれました。

とても繊細な映画です。是非。

ガブリエラの歌:
(映画字幕)

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