三連休初日、みなさん如何お過ごしですか。
僕は鼻がグズグズで鼻からくる風邪の疑いがあり絶不調です。なんてこったい。
今年は梅雨らしい梅雨によるどんより天気続き。こんなときは、めんべいでもぽりぽりしながら積読本を少しでも減らそう、と思いつつ、ついつい最近衝動買いした本 "ピクセル百景" を眺めてしまうので、ちょっとピクセルアートってもんを1mmくらい紹介しとこうと思う。
ピクセル百景とは何か。いや、その前にピクセルとは何か。
スペースインベーダーを知っている人は多い(はず)と思うけど、あのインベーダーがドット絵(ピクセル絵とはいわない)と呼び、それを構成している単位がピクセルでありドットだ。
今ほどハードウェアが発達していない頃、画面上に表示するアイコンや絵などの情報を、ドット、あるいはピクセルと呼ばれ四角形の1つの点を最小単位としている。
コンピューターゲームが普及し、多様なドット絵が世に溢れた。今では技術の進歩によって、コンピューターグラフィックス(CG) が作る、まるで実写のような造形が当たり前になっているけども、ドット絵という制約の中で表現される世界に、ある種のアナログ感からくる親しみやすさだったり、レトロ感からくる情緒漂う空気というものを感じることができる。その歴史から必然的にサブカルと結びつき、ドット絵の作家が日本のみならず世界で増えているらしい。こうした時代の流れとともに"再発見"されかつ"再定義"されるものは多くあると思うのだけど、ドット絵もその一つなのだろう。ピクセルアートという言葉が表しているように、今日ではアートの一つとしてそのジャンルを確立している。
そして僕自身、そこに魅力を感じている者の一人でもあるわけだ。
で、ピクセル百景というのは、こうした流れを念頭に、現在活躍する国内外50組の作品とプロジェクトを、それぞれの作家さんインタビューを添えて紹介してくれている本なのだ。
もともと僕がこの世界を知ったのは、随分前にTumblrで流れてきたある作品を目にしてからだ。それは豊井祐太という人の作品で、1041uuuというハンドルネームを使ってSNS上で活躍している。
この方が作る、日常の一コマ感というのが、妙にノスタルジーを刺激してくるもので、ずっと眺めていられる。まぁ作例は以下を見てもらったほうが話が早い。
https://1041uuu.tumblr.com/
当然、豊井氏のインタビューも読めるのがこの本の良いところ。
ちなみに編集者がかっこいいこと言っているので以下に引用してみよう。
"豊井は風景の中に固有のリズムを作り出すことによって、ぼうっと眺め続けることができる、新たな「風景画」を生み出したのだ。そして、その風景の完成は、ある種の静謐さの投影である。人がより注目するものを描くのではない。水を浴びて葉がばさついたり、水槽の表面を気泡が走ったり、真夜中の牛丼屋で蛍光灯が明滅を繰り返したり、人間の都合の総体としての「社会」ではなく、それよりも広く、物質たちの「世界」が動き続けている感覚を豊井は捉え、ピクセルというグリッドの中にもう一度構築しなおすのだ。"
その他の作品も良い味だしているし、なんか久しぶりにドット絵のゲームやりたくなってくる。
ちなみに、このドット絵って自動生成なり変換なり将来的に出来ちゃうんじゃないかなぁとか思ったりする。ぐぐるとそうした試みはいくつか発見できる。
変換についてはモザイク変換っぽいので、これはちょっと違うな。
ただ、そうした操作で出来上がってくるものと、ピクセルアートは、やっぱり決定的に違うんだろうな、とも書いててやっぱり思った。
ということで勝手にピクセル百景の宣伝でした。
僕は鼻がグズグズで鼻からくる風邪の疑いがあり絶不調です。なんてこったい。
今年は梅雨らしい梅雨によるどんより天気続き。こんなときは、めんべいでもぽりぽりしながら積読本を少しでも減らそう、と思いつつ、ついつい最近衝動買いした本 "ピクセル百景" を眺めてしまうので、ちょっとピクセルアートってもんを1mmくらい紹介しとこうと思う。
ピクセル百景とは何か。いや、その前にピクセルとは何か。
スペースインベーダーを知っている人は多い(はず)と思うけど、あのインベーダーがドット絵(ピクセル絵とはいわない)と呼び、それを構成している単位がピクセルでありドットだ。
今ほどハードウェアが発達していない頃、画面上に表示するアイコンや絵などの情報を、ドット、あるいはピクセルと呼ばれ四角形の1つの点を最小単位としている。
コンピューターゲームが普及し、多様なドット絵が世に溢れた。今では技術の進歩によって、コンピューターグラフィックス(CG) が作る、まるで実写のような造形が当たり前になっているけども、ドット絵という制約の中で表現される世界に、ある種のアナログ感からくる親しみやすさだったり、レトロ感からくる情緒漂う空気というものを感じることができる。その歴史から必然的にサブカルと結びつき、ドット絵の作家が日本のみならず世界で増えているらしい。こうした時代の流れとともに"再発見"されかつ"再定義"されるものは多くあると思うのだけど、ドット絵もその一つなのだろう。ピクセルアートという言葉が表しているように、今日ではアートの一つとしてそのジャンルを確立している。
そして僕自身、そこに魅力を感じている者の一人でもあるわけだ。
で、ピクセル百景というのは、こうした流れを念頭に、現在活躍する国内外50組の作品とプロジェクトを、それぞれの作家さんインタビューを添えて紹介してくれている本なのだ。
もともと僕がこの世界を知ったのは、随分前にTumblrで流れてきたある作品を目にしてからだ。それは豊井祐太という人の作品で、1041uuuというハンドルネームを使ってSNS上で活躍している。
この方が作る、日常の一コマ感というのが、妙にノスタルジーを刺激してくるもので、ずっと眺めていられる。まぁ作例は以下を見てもらったほうが話が早い。
https://1041uuu.tumblr.com/
当然、豊井氏のインタビューも読めるのがこの本の良いところ。
ちなみに編集者がかっこいいこと言っているので以下に引用してみよう。
"豊井は風景の中に固有のリズムを作り出すことによって、ぼうっと眺め続けることができる、新たな「風景画」を生み出したのだ。そして、その風景の完成は、ある種の静謐さの投影である。人がより注目するものを描くのではない。水を浴びて葉がばさついたり、水槽の表面を気泡が走ったり、真夜中の牛丼屋で蛍光灯が明滅を繰り返したり、人間の都合の総体としての「社会」ではなく、それよりも広く、物質たちの「世界」が動き続けている感覚を豊井は捉え、ピクセルというグリッドの中にもう一度構築しなおすのだ。"
その他の作品も良い味だしているし、なんか久しぶりにドット絵のゲームやりたくなってくる。
ちなみに、このドット絵って自動生成なり変換なり将来的に出来ちゃうんじゃないかなぁとか思ったりする。ぐぐるとそうした試みはいくつか発見できる。
変換についてはモザイク変換っぽいので、これはちょっと違うな。
ただ、そうした操作で出来上がってくるものと、ピクセルアートは、やっぱり決定的に違うんだろうな、とも書いててやっぱり思った。
ということで勝手にピクセル百景の宣伝でした。
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