6/11 (水)
3:00
起床。早い。眠い。
何故こんなに早いのかというと、今日は気球に乗るからだ。ムフ。
興奮と睡魔の狭間で揺れる僕の意識。ゆらりゆらり。
5:00
バルーン会社の事務所で点呼と軽食を取り、出発ポイントへ移動。
何人ものスタッフで気球内の空気をバーナーで目の前で暖めるのは迫力だ。
しかし朝早く寒いので、バーナーの熱はありがたかったり。
バスケットに乗り込み、いざ空中散歩へ!
カッパドキアといえばバルーンツアーと言われるのをよく聞くけど、その理由は体験すれば十二分に分かる。
怖いぐらいの数の熱気球がカッパドキアの空中を浮遊する様を、上から、下からとふわふわ空中で流れながら見る様は、まるでファンタジーでファンタスティックだ。
言える事はただ一つ。カッパドキアに行ったら、バルーンツアーに参加すべし!
8:00
宿へ帰り朝食を食べる。
昨日の朝食でゆで卵の美味しさを再発見してから、朝食には必ずゆで卵を食べている。うまし。
早起きして眠いので、ちょっと一眠り。
13:00
再度起床。
夕方に乗馬ツアーに参加予定なのだけど、それまでフリーなので近くの町ウルギュップを散策してみる。
道途中、昨日の夜についてきた犬を探してみるも見かけない。どこいったんだろ。
ウルギュップは小さな町で、街の中心はすぐにぐるりと回れてしまう。
ぶらぶらと歩いていると日本語で話しかけられる。日本人の妻を持つアリさんだ。
土産物屋を営むふっくらした気の良いおじさんで、柔和な人柄に惹かれる二人。奥さんは最近第二子を出産したようで、家族の写真を沢山見せてくる。可愛くていしょうがないんだろうなぁ笑
ハネムーンだというと、マグクリップをくれた。いい人。
アリさんの奥さんは気の強い人のようで、よく怒られるそうだ。"付き合ってた頃は優しかったのに、だまされたよ!"なんて冗談めかして話すアリさんの目元は優しい。良い人なのだ。
その後町を一望できるカフェで休憩。
ここで初めて飲んだフラッペは美味しく、発見だった。
(帰国するとファミマがフラッペを展開していたのは奇妙な偶然!)
17:00
宿へ戻り、ピックアップ。
オーストラリア人だというドライバーの彼は、とばすとばす。乗馬の前に乗り物酔いをする勢い。おええ。。
17:30
集合場所に到着。
既に何人か先に集合している。カウボーイハットを被ったオーナーらしきおっさんから契約書を渡されサインをする。長すぎて何書いてあるか分からんけど事故っても自己責任という内容だろう。
選択の余地はない。
乗馬ツアーは夕日を綺麗に望めるというローズバレーと呼ばれる丘へ行くものだ。
ボクら2人を合せた6名+スタッフ1名の計7人で片道1時間の道を行く。
小山を登っていくので、急斜面の場面が何箇所があり、少なくとも初級コースではない。
それが分かったのは当然のことながら、ツアー中のことである。
乗馬は初めのくせに、ヘルメットだけかぶり、あとは1人で馬をコントロールする。
"手綱を強く引けば止まる、足で横腹を蹴れば動き出す。あとは気を強く持て!"
このアドバイスだけ最初に受け、あとは野に放たれる。
俺は一眼レフをたすき掛けし、日本から遠い異国の地で、初乗馬に挑むのだ。
まぁ、何とかなるよね。きっと。
最初はイメージ通り、危ない場面もなく移動ができた。
平坦な道というのもあるけど、最初のうちに勝手を覚えておかなければならない。
そして、片手で手綱、片手でカメラ撮影、というスタイルも、問題なさそうだ。
そのスタイルを見ていた他の参加者から、"クレイジースタイル"と言われる。
ジョークとして受け取ったこの言葉は、後にその正しさを僕に突きつけることにななんて、この時点では予想だにしていなかった。
右手の小山を目指すのだ。初乗馬の人にとっては絶望感しかない。
馬は連なり、一列になって移動していく。
そのうちに、それぞれの馬の個性が明らかになっていく。
というかもっぱら俺の馬の個性が明らかになっていく。
はじめのうちは大人しく、言うこともきくやつだと思っていたら、次第にマイペースぶりを発揮していく。
むしゃむしゃと道草を食ってはなかなか移動せず、押せど引けど蹴れど、ビクともしない。
他の馬と比べてその回数が多いこと。どんだけ空腹なんだ。
そのため、常に最後尾を守っている。
こうした急勾配も普通に行くのだからたまらない。
馬というのはなかなかグロテスクで、前の馬がいきなりションベンしたりブリブリやりだしたりする。
そしてその上を行くのが我が馬である。
ブリブリしたことで地上に産み落とされたそれを、我が馬はバクバクと食べるのである。
なんというエコシステム!
そうじゃない!やめて!たまらん!
目の前の衝撃を早く終わらせようと、必死に手綱を引っ張ったり横腹を蹴ったりするが、動かざること山の如し。嗚呼無常...。
まぁとにかくそんなこんなで小山の頂上まで行くのだ。初乗馬でこの道のりは我ながらアッパレだ。
ふもとの村を眺めながら、夕陽を拝む。
しかし考えたくもないことで、帰り道があるのにゲッソリする。
あの道をまた行くのか。。
そして帰り道に事件は起きる。
平野に降りてしばらくすると、スタッフが馬をダッシュさせ、それにつられて他の馬らもダッシュする。
当然我が馬も駆け出し、結構なスピードになる。
結構なスピードになるということは結構な振動が生まれ、振動が生まれるということは弾みで馬から落ちそうになる。
カメラを持ってる身としては何としてでも落馬は避けたい。落馬=カメラ大破である。ついでに落馬時に地面と体の間にカメラという凶器が入り込めば、骨が、悪ければ内臓もダメージを受けるかもしれない。
懸命にバランスを保ち重心を安定させる。
これが正にダッシュ時の1枚。
砂場のラインがダーティーなトラップなようで、ここを越えると馬がダッシュし出す。恐らくそういうパターンが出来ているんだろう。
前方に横付けしている男性がスタッフで、馬をけしかけている犯行を見てとれる。このダーティーライン、利用する人は要注意!
そしてその横で衝撃的なシーンが。
他の参加者の一人が、駆け出した馬の勢いに耐え兼ねて馬から放り出され、落馬してしまうのだ。
その瞬間に、出発時に言われた"クレイジースタイル"の意味を知る。事件を目の当たりにしてようやく危険を知るだなんて。。
この一件で馬が興奮しているのを肌で感じたのもあり、緊張感が芽生え、手綱を持つ手が強くなる。
そんな緊張感とは対照的に、その日の夕陽はとても美しかった。
ちなみに、落馬をした参加者は動くと痛みを伴うようで、肋骨にヒビが入ったのかもしれない。。
23:00
乗馬後は夕食をとり、宿へ到着。
朝は気球で朝日を見て、夕方は馬に乗り夕日を拝む。
カッパドキア滞在2日目も色々と印象的で濃ゆい一日だった。。
3:00
起床。早い。眠い。
何故こんなに早いのかというと、今日は気球に乗るからだ。ムフ。
興奮と睡魔の狭間で揺れる僕の意識。ゆらりゆらり。
5:00
バルーン会社の事務所で点呼と軽食を取り、出発ポイントへ移動。
何人ものスタッフで気球内の空気をバーナーで目の前で暖めるのは迫力だ。
しかし朝早く寒いので、バーナーの熱はありがたかったり。
バスケットに乗り込み、いざ空中散歩へ!
カッパドキアといえばバルーンツアーと言われるのをよく聞くけど、その理由は体験すれば十二分に分かる。
怖いぐらいの数の熱気球がカッパドキアの空中を浮遊する様を、上から、下からとふわふわ空中で流れながら見る様は、まるでファンタジーでファンタスティックだ。
言える事はただ一つ。カッパドキアに行ったら、バルーンツアーに参加すべし!
8:00
宿へ帰り朝食を食べる。
昨日の朝食でゆで卵の美味しさを再発見してから、朝食には必ずゆで卵を食べている。うまし。
早起きして眠いので、ちょっと一眠り。
13:00
再度起床。
夕方に乗馬ツアーに参加予定なのだけど、それまでフリーなので近くの町ウルギュップを散策してみる。
道途中、昨日の夜についてきた犬を探してみるも見かけない。どこいったんだろ。
ウルギュップは小さな町で、街の中心はすぐにぐるりと回れてしまう。
ぶらぶらと歩いていると日本語で話しかけられる。日本人の妻を持つアリさんだ。
土産物屋を営むふっくらした気の良いおじさんで、柔和な人柄に惹かれる二人。奥さんは最近第二子を出産したようで、家族の写真を沢山見せてくる。可愛くていしょうがないんだろうなぁ笑
ハネムーンだというと、マグクリップをくれた。いい人。
アリさんの奥さんは気の強い人のようで、よく怒られるそうだ。"付き合ってた頃は優しかったのに、だまされたよ!"なんて冗談めかして話すアリさんの目元は優しい。良い人なのだ。
その後町を一望できるカフェで休憩。
ここで初めて飲んだフラッペは美味しく、発見だった。
(帰国するとファミマがフラッペを展開していたのは奇妙な偶然!)
17:00
宿へ戻り、ピックアップ。
オーストラリア人だというドライバーの彼は、とばすとばす。乗馬の前に乗り物酔いをする勢い。おええ。。
17:30
集合場所に到着。
既に何人か先に集合している。カウボーイハットを被ったオーナーらしきおっさんから契約書を渡されサインをする。長すぎて何書いてあるか分からんけど事故っても自己責任という内容だろう。
選択の余地はない。
乗馬ツアーは夕日を綺麗に望めるというローズバレーと呼ばれる丘へ行くものだ。
ボクら2人を合せた6名+スタッフ1名の計7人で片道1時間の道を行く。
小山を登っていくので、急斜面の場面が何箇所があり、少なくとも初級コースではない。
それが分かったのは当然のことながら、ツアー中のことである。
乗馬は初めのくせに、ヘルメットだけかぶり、あとは1人で馬をコントロールする。
"手綱を強く引けば止まる、足で横腹を蹴れば動き出す。あとは気を強く持て!"
このアドバイスだけ最初に受け、あとは野に放たれる。
俺は一眼レフをたすき掛けし、日本から遠い異国の地で、初乗馬に挑むのだ。
まぁ、何とかなるよね。きっと。
最初はイメージ通り、危ない場面もなく移動ができた。
平坦な道というのもあるけど、最初のうちに勝手を覚えておかなければならない。
そして、片手で手綱、片手でカメラ撮影、というスタイルも、問題なさそうだ。
そのスタイルを見ていた他の参加者から、"クレイジースタイル"と言われる。
ジョークとして受け取ったこの言葉は、後にその正しさを僕に突きつけることにななんて、この時点では予想だにしていなかった。
右手の小山を目指すのだ。初乗馬の人にとっては絶望感しかない。
馬は連なり、一列になって移動していく。
そのうちに、それぞれの馬の個性が明らかになっていく。
というかもっぱら俺の馬の個性が明らかになっていく。
はじめのうちは大人しく、言うこともきくやつだと思っていたら、次第にマイペースぶりを発揮していく。
むしゃむしゃと道草を食ってはなかなか移動せず、押せど引けど蹴れど、ビクともしない。
他の馬と比べてその回数が多いこと。どんだけ空腹なんだ。
そのため、常に最後尾を守っている。
こうした急勾配も普通に行くのだからたまらない。
馬というのはなかなかグロテスクで、前の馬がいきなりションベンしたりブリブリやりだしたりする。
そしてその上を行くのが我が馬である。
ブリブリしたことで地上に産み落とされたそれを、我が馬はバクバクと食べるのである。
なんというエコシステム!
そうじゃない!やめて!たまらん!
目の前の衝撃を早く終わらせようと、必死に手綱を引っ張ったり横腹を蹴ったりするが、動かざること山の如し。嗚呼無常...。
まぁとにかくそんなこんなで小山の頂上まで行くのだ。初乗馬でこの道のりは我ながらアッパレだ。
ふもとの村を眺めながら、夕陽を拝む。
しかし考えたくもないことで、帰り道があるのにゲッソリする。
あの道をまた行くのか。。
そして帰り道に事件は起きる。
平野に降りてしばらくすると、スタッフが馬をダッシュさせ、それにつられて他の馬らもダッシュする。
当然我が馬も駆け出し、結構なスピードになる。
結構なスピードになるということは結構な振動が生まれ、振動が生まれるということは弾みで馬から落ちそうになる。
カメラを持ってる身としては何としてでも落馬は避けたい。落馬=カメラ大破である。ついでに落馬時に地面と体の間にカメラという凶器が入り込めば、骨が、悪ければ内臓もダメージを受けるかもしれない。
懸命にバランスを保ち重心を安定させる。
これが正にダッシュ時の1枚。
砂場のラインがダーティーなトラップなようで、ここを越えると馬がダッシュし出す。恐らくそういうパターンが出来ているんだろう。
前方に横付けしている男性がスタッフで、馬をけしかけている犯行を見てとれる。このダーティーライン、利用する人は要注意!
そしてその横で衝撃的なシーンが。
他の参加者の一人が、駆け出した馬の勢いに耐え兼ねて馬から放り出され、落馬してしまうのだ。
その瞬間に、出発時に言われた"クレイジースタイル"の意味を知る。事件を目の当たりにしてようやく危険を知るだなんて。。
この一件で馬が興奮しているのを肌で感じたのもあり、緊張感が芽生え、手綱を持つ手が強くなる。
そんな緊張感とは対照的に、その日の夕陽はとても美しかった。
ちなみに、落馬をした参加者は動くと痛みを伴うようで、肋骨にヒビが入ったのかもしれない。。
23:00
乗馬後は夕食をとり、宿へ到着。
朝は気球で朝日を見て、夕方は馬に乗り夕日を拝む。
カッパドキア滞在2日目も色々と印象的で濃ゆい一日だった。。
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