シャボン玉

小さい頃に夢中になってやった、シャボン玉。
なんであんなに夢中になったんだろう。
ふわふわと風にのっていく様が好きだったんだろうか。
虹の様な綺麗な色を作れる事が好きだったんだろうか。
きっと、両方だ。
慎重に慎重に。ゆっくりとゆっくりと。
大きなシャボン玉を作って、どこまでも飛んで行くものを作りたかった。
あの、綺麗なまんまるとした玉が飛んでいるところを、ずっと見ていたかった。
でも、シャボン玉はわれて無くなってしまうのだ。
もしかしたら、その儚さが気に入っていたのかもしれない。

シャボン玉を作るということ。
ストローから離れて宙を進んで行くと同時に、"無くなる"ことへと進んでいく。
そこには諸行無常の現れがある。
一瞬の美しさもある。

あの兄弟も、そんなシャボン玉が織り成す色を、風にのせてどこまでも運ばせようと頑張っているのだ。

シャボン玉兄弟@つくば駅前の公園

そんなことを思っているのは、ロマンチストでメランコリックな人だけだ。かくゆう俺もだ。

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