仕事

俺ぁよ、仕事で夢を語るやつは嫌いなんだよ。それも絵に描く様な夢を語るやつがな。
いつか会社を起こして社会に貢献したい。
いつか巨額の年収をもらい、大きな家に住みたい。
いつか一流のなにがしになって、活躍したい。
夢だのクソだの語って、結局は夢に酔うんじゃなくてその自分に酔っている。
酒に酔うのは二日酔いを我慢すりゃあいいが、自分に酔うのは質が悪い。
寝ても起きても覚めねーんだ。
夢を見て現実を見ない、現実逃避野郎ってのもいるけどな。
だが、仕事をするってのはそんなんじゃねーんだよ。
海の向こうを見てみろよ。明日どころか今日の飯を食べられるかわからないやつらが大勢いる。
そんな環境で仕事をするっていうのは、生きて行くためにすることだ。夢を語るためじゃねぇんだよ。
今日の食料を確保するために仕事をする。明日を生きるために仕事をする。
そう、仕事ってのはサバイバルなんだよ。
サバイバルの中で夢なんて生まれねぇ。サバイバルの中で生まれるのは目的と結果だ。
何のために仕事をするのか。その仕事で何が得られたか。
目的と結果を繰り返すことで、初めてその先に進めるんだよ。
そして忘れちゃいけねぇのが、その過程だ。
夢を語るやつは過程なんて考えずに、その先の結果ばかり眺めてる。
大事なのは過程ってことには気付かねぇんだよ。だから結果ばかり眺めて途中で腐っちまう。
過程を経て、辿り着くところがある。いわばそれは目標だ。夢なんかじゃあない。

俺の目標？
そんなもんは勝手に後から湧いてくるんだよ。今は食うために働く事で精一杯だ。
さーて、一服も終わりだ、晩飯のために働いてくるかぁ。
あーチクショウ、腰がいてぇ。



はーい、みんな写真は順番だよー！



以上、中の人、内田輝彦 43歳独身 (架空) のインタビューでした。

なんて語りだしたら渋いなぁ。　とか考えながらプルートを見つめている俺。
プルート論があれば聞いてみたい。