マジシャンと自由人とワインと

ワイン片手に映画ってのは贅沢だねこりゃ。
つまみもあれば言う事なし、って週末でした今回。
他から見れば一人寂しい週末ですが、一人を満喫した週末でもありました。
土曜に見た映画は2タイトル。1タイトルを下に。

"見たもの全ては幻影だ。トリックなんだ。"



主演・エドワード・ノートン
19世紀はウィーンを舞台に、身分の違う二人の男女の物語。
エドワード演じるアブラモヴィッチは、家具職人の息子。一方アイゼンハイムが恋する相手は由緒正しき貴族の一門であるソフィ。
二人の恋は当然許される事ではなく、時代が二人の関係を許さず引き裂いてしまう。
それをきっかけにアブラモヴィッチは旅に出る。
それから十数年、アイゼンハイム名乗る幻影師が突如ウィーンを奇術で騒がす。
実は彼はアブラモヴィッチであるのだが、舞台で皇太子の婚約相手となったソフィと再会を果たすことに、、、

あー、昔引き裂かれた男女が運命の再会をするという良くあるストーリーねぇ。
いやいや、それだけではないんですこの映画は。
アイゼンハイムの奇術を発端とした再会やら疑惑やら嫉妬やら乱心やら介入やら捜査やら幻影やらやら。
当時の階級社会を背景に、物語はところどころ壁にぶち当たるのです。
そして奇術ならぬ幻影により、アイゼンハイムが見事な立ち回りを演じる。
ポール・ジアマッティ演じるウール警部も切れ者の一面を見せるけど、ウール警部の推理と一緒にそうゆーこと!?となるこの作品。
マジック映画繋がりでプレステージを思い出すけど、これはまた違う。
映像がどことなくノスタルジックな絵で、ところどころ覗き見しているような黒ブチ映像が多様されている。
最近カメラワークを気にするせいか、狙う印象とか気になっちゃう。黒ブチなんで使うの!?

本編もそうだけど、この映画のトレーラーは良い。
っていうかプリ映像っていいよね。映画の重要なところはぼかしつつ、受け手にいかに面白さを伝えるか、興味を引き出すか。
編集センスが問われる映像だと思うけど、この映画のトレーラーは好きだ。
気になる方は公式サイトのトレーラーからどうぞ。

ウール警部と一緒に、幻影にかかってしまう映画なのでちょっと騙されたいなーという人へ。
アイゼンハイムってSだよね。

あ、自由人とワインについて触れてないので次に書こう。

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